PCT 4つの必要書類
4,250kmのアメリカ縦断トレイル”PCT (Pacific Crest Trail)”を歩きたくても、バックパックにテントと寝袋を突っ込んでいきなりアメリカに行っても歩くことはできません。勝手に歩いているとパークレンジャーや国境警備隊に捕まるかもしれません。アメリカに入国できない可能性もあります。
事前に4つの書類を準備する必要があります。
1. PCT Long-distance Permit (PCT長距離許可証) <11月から>
2. California Fire Permit (カリフォルニア火器許可証) <1月から>
3. US B2 VISA (アメリカ観光ビザ) <上記2つ取得後>
4. Canada PCT Entry Permit (カナダPCT経由入国許可証) <B2 VISA取得後>
今回はPCT Long-distance Permit (PCT長距離許可証) の取得についてです。
PCT Long-distance Permit とは
PCTを歩く人全員が取得・携帯する必要がある許可証です。反対に言えば許可証が降りた人しか歩くことができません。
PCTは自然保護のために歩き始める人数を1日50人以下に制限しています。
例えば、4月25日から歩き始めたくても他に50人が申請済みであれば、4月25日スタートの許可は降りず、スタート日をずらす必要があります。
人数コントロールのためにこの許可証が存在しています。
申請方法
PCTA (PCT協会)のホームページから申請できます。
私が歩いた2018年シーズンは2017年11月1日から35人分、2018年1月17日から残りの15人分の受付をしていました。
来シーズンは2018年11月14日から35人分、2019年1月17日から残りの15人分の受付をする予定のようです。
2017年シーズンまでは2月から受付開始だったのが、2018年シーズンから急に11月に早まりましたので、次はいつ変わるかわかりません。夏頃から毎月1回程度は確認しておくといいでしょう。
入力時間13分の戦い
申請にあたって個人情報等の入力が必要です。入力事項は少ないですが時間が13分以内に制限されており、13分を超えるとタイムアウトされます。
受付開始直後は世界中からアクセスが集中するため、次の入力画面に移るだけで2-3分かかり、入力中に何回もタイムアウトしました。
1度タイムアウトするとスタート日の選択画面はご覧の有様で、35人の枠が一瞬で埋まり選択できなくなります。
PCTは歩ける期間が限られているので4月-5月初旬スタートはなかなかの争奪戦のようです。仕事まで辞めたのにPCTを歩けないんじゃないかとかなり焦りました。
しかし、他の人も入力中にタイムアウトしたため、再挑戦すると埋まっていた所が選択できるようになります。
何度もタイムアウトして1.5時間ほどかかりなんとか申請を終えました。
事前準備が必要
PCTAがサーバーを強化するか入力時間を長くしない限り、申請に伴うストレスは軽減されません。いつ改善されるかは不明なので、事前に予定を確定させ記述が必要な所はコピペできるようにしておきましょう。
参考までに覚えている入力事項は以下の通りです。
- スタート地点 ー選択式
- ゴール地点 ー選択式
- スタート日 ー選択式
- ゴール予定日 ー選択式
- 移動方法(徒歩or乗馬等) ー選択式
- Inyo国立公園のMt.Whitneyに登るか($21追加) ー選択式
- パーティーの人数 ー記述式
- 寄付額 ー選択or記述式
- ($35以上の寄付)バックパッカー雑誌は希望するか ー選択式
- ($35以上の寄付)PCT雑誌は希望するか ー選択式
- 氏名(名・姓の順) ー記述式
- 国名 ー記述式?選択式?
- 住所(市より下) ー記述式
- 市/県 ー記述式
- 郵便番号 ー記述式
- 電話番号 ー記述式
- メールアドレス ー記述式
- クレジットカード番号 ー記述式
しっかり準備してたら少しでもタイムアウトにならずに済むかなと思います。
次回は California Fire Permitについてです。