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社会の役に立たないことをする人

【GDMBR】Tour Divideの装備から学ぶ

どのような装備でGDMBRを走るかというのは、GDMBRの準備する上で1つの悩みどころです。

 

以前、私の装備を紹介しましたが、サンプル数が1では十分な情報とは言えないかもしれません。そこで、他のライダーの装備についても幅広く知りたいという人もいるでしょう。


BIKEPACKING.comの記事「RIGS OF THE 2024 TOUR DIVIDE STATS ANALYSIS」では、GDMBRと同じルートを走るバイクレース、TOUR DIVIDEのライダーの装備が紹介されていました。元記事を見れば事実の把握はできるのですが、ここでは私が実際に走った経験を踏まえた解説を記載します。

 


 

【自転車の種類】

BIKE TYPE

HT(=HARD TAIL,前輪サスあり、後輪サスなし)52%と、Rigid(前後輪サスなし)が42%で大部分を占めています。マウンテン区間を高速に走りたい人はHTを選択し、グラベル区間に重きを置いている人はRigidを選択しているのでしょう。
レースではないGDMBRを走る上ではRigidで十分です。

 

FRAME MATERIAL

フレームの素材は53%がカーボンを選択しています。これはレースシーンでは軽量な素材が好まれることと、SALSA社のCUTTHROAT(カーボン)がサポートされているのでこのような結果になっています。装備が重いため軽く転倒しただけでカーボンフレームが割れることがあるので、普段からオフロードバイクパッキングに慣れていない人は金属フレームを選ぶのが無難でしょう。

 

BAR TYPE

フラットバーが54%、ドロップバーが46%で拮抗しています。マウンテン区間を重視するならフラットバー、グラベル区間を重視するならドロップバーが選ばれる傾向にあります。ドロップハンドルで荷物を積んだ自転車でマウンテン区間を走行するのは大変で、バイクコントロールやブレーキ操作が非常に難しくなります。10年以上トレーニングしている私も1日走り終えると腕がパンパンになるほどです。マウンテン区間を安全に走るという観点からは、フラットバーをお勧めします。

 

BIKE BRANDS

MOST POPULAR BIKES

どちらの数値もSALSAがレースをサポートしているので参考になりませんが、どの車種が使われているか参考になります。

 


 

【ドライブトレイン】

WIRESS VS. MECHANICAL

変速方式は31%がワイヤレス、69%が機械式となり、アメリカのMTB界ではワイヤレスを推進するSRAMが圧倒的に市民権を得ているにも関わらず機械式優位となりました。
これは自分で整備できる前提で、補修がしやすい機械式が好まれているためです。また、街での充電時間やハブダイナモからの充電を削減できることも理由として考えられます。メカニックを帯同し毎日充電し整備してもらえる通常のレースだったら変速性能が良いワイヤレスが優位となると思いますが、セルフサポートレースのTOUR DIVIDEならではの結果です。


DRIVETRAIN BRANDS

SHIMANOが28%、SRAMが61%となりSRAM優位です。最近はMTBだけでなく高級車用コンポもSRAMに押されています。日本人としてはSHIMANOに頑張って欲しいですが、今回GDMBRでSRAMを使ってみるとその直感的な操作性に一気にSRAMの虜になりました。
変速性能はSHIMANO > SRAMなのでしょうが、私は違いを体感できる域に達しておらず、操作性の良さからくる恩恵の方が大きいと感じました。

 

SINGLESPEED RATIO

TOUR DIVIDEにはシングルスピード部門というのがありますが、(頭がおかしすぎて)コメントできません。

DRIVETRAINS

現在SRAMSHIMANOMTB用ドライブトレインの主力製品である1x12が多数を占めています。12速用チェーンは耐久性が低いためTOUR DIVIDEでもGDMBRでも走り切るには1度チェーン交換が必要というデメリットはありますが、最適なギア比を選択できるメリットが大きく上回っての結果です。

 

CHAINRING SIZE

フロントチェーンリングのサイズは32、34、36を中心に分布しています。どのチェーンリングにするか選択するためにはクランク長、リアカセット、タイヤ周長によるギア比とそれを駆動する脚力を加味する必要があります。多くの人がレーサーと比較して脚力が足りず装備も重いはずなので1段軽い30、32、34がメインの選択肢になると思います。


 

【タイヤとタイヤサイズ】

TIRE WIDTH
ホイールサイズはグラフには示されていないですが、本文には29インチが91%、27.5インチが9%という結果となっており、速度を求めるレースシーンでは当然の結果です。その上で、タイヤ幅は2.2−2.25インチを使用するライダーが最も多いです。マウンテン区間の走破性とグラベル区間のスピードのバランスが最も取れたタイヤ幅だと思います。リジッドフレーム(前後輪サスなし)だとしてもこのタイヤ幅で適切な快適性を得られているのは、レーサーは体も装備もかなり絞っていることが理由の一つだと考えられます。体や装備が絞れていない場合や、スピードではなく快適性やオフロードでの安定性をさらに高めたいのであれば、タイヤ幅の選択肢を2.2−2.25インチから1サイズ上げてみると良いです。

 

TIRE BRANDS/TYPES
タイヤの銘柄はVittoria Mezcalが最多票を得ています。私もMezcalを利用し、過去記事では「GDMBRで使ったベストパーツを挙げるとしたら間違いなくこのタイヤ」とレビューしています。TOUR DIVIDEでもGDMBRでも走る道は同じなので、このタイヤを買っておけば間違い無いという裏付けになります。

 


 

【バッグと荷物】

AERO BARS

86%がエアロバーを装着しています。舗装路や綺麗なグラベルでのエアロダイナミクス向上や、上半身を休憩させられるポジションが取れるためです。ドロップハンドルであってもフロントバッグを取り付けるとハンドルポジションが少なくなるので、エアロバーを装着することでポジションを増やしたくなります。私はエアロバーを装着しなかったですが、次回は装着したいアイテムの一つです。

 

RACK VS. SEAT PACK

シートパックが52%、ラックが47%で半々に割れています。レースシーンでは軽量なシートパックが多く使われると思いましたが、意外とそうではありませんでした。ハードテイルバイクのライダーはフロントフォークに荷物を取り付けないため、リアの荷物が大型化する傾向があります。特にオフロードコースを走る際、大型のシートパックは揺れが増し、ライドフィールに悪影響を及ぼす可能性があるため、ラックを選択しているのだと思います。

 

CARGO ON FORK 

フロントフォークへの荷物の取り付けは50:50で別れています。ハードテイルのバイクに乗っていたとしても、フロントフォークの荷物を減らすのは私には難しいです。

 

RACK BRANDS

Tailfinの製品が大多数を占めています。シートパックと従来のラックの中間のような製品で軽量でありながらフレームに固定されているため、揺れの影響も最小限に抑えられます。GDMBR上のバイクショップで実物を見ましたが、質感が非常に良く、ぜひ導入したい製品です。TOUR DIVIDEで支持されているのも納得です。

 

SEAT PACK BRANDS

Revelate Designsの製品が大多数を占めています。私はトップチューブバッグはApidura、フロントバッグとサドルバッグはTopeakを使用していましたが、Revelate Designsの製品も品質が良いと感じました。店舗で見たRevelate DesignsのトップチューブバッグはApiduraから買い替えようと思うくらい使いやすいデザインでした。

 


 

【ペダル、シートポスト、ダイナモハブ】

SEAT POST TYPES

Rigidが72%、DropperとSuspensionが14%ずつとなっています。激しいダウンヒルコースでは無いので、軽量なリジッドシートポストで充分という判断でしょう。速度域がさらに低いGDMBRの場合はよりドロッパーシートポストやサスペンションシートポストのメリットが下がり、リジッドシートポストが優位となります。

 

DYNAMO HUBS

68%がダイナモハブを利用しています。レーサーは休憩や睡眠を削って走るためライトとナビゲーションに使う電力量が多いにも関わらず街でゆっくり充電する時間もありません。一方で、凄まじい脚力によりどんなマウンテン区間でも発電してくれるためダイナモハブの利用が理にかなっています。私も街での充電から解放されたいという思いからハブダイナモを導入しましたが、結果としては脚力不足で満足に充電できない区間もありました。脚力だけでなくダイナモ用USB充電器の性能差も大きいようです。現在利用中のK LITEのUSB充電器から、より高効率と言われるIgaroのUSB充電器に変得て比較してから最終的な判断をしたいと思いますが、現在のところダイナモハブの利用は失敗だったと言わざるを得ません。

PEDAL TYPE

Clippless(=両面ビンディング)が73%、Flatsが16%、Mix(=片面ビンディング、片面フラット)が11%という結果となっています。引き足が使えないフラットペダルのシェアが16%もあることは驚きです。とはいえオフロードに慣れていない場合は足付きの良いフラットペダルは安全性を高め、ペダリング面でも長い滑り止めピンを使えば足の滑りも抑えられて安定したペダリングができるので有用な選択肢です。

 

NAVIGATION DEVICE

一般的にGarminとWahooが人気ですが、Tour DivideにおいてはGarminの方が人気があるようです。特にGarmin Edge 1040はソーラー充電に対応しているモデルがあり、晴天が多い夏のアメリカ中部ではランタイムを長く取れる長いことが魅力になります。2024年発売のGarmin Edge1050とWahoo Element Aceもソーラーには対応しておらず、来年以降の選択が気になるところです。

 


 

【まとめ】

GDMBRを走り切ることを目的にするのであれば、Tour Divideの装備例は参考になると思います。一方で、自分が楽しめるかどうか(見た目がかっこいい、思い入れがある等)で装備を選ぶことも間違いではないことも忘れないでください。

【GDMBR】長距離バイクパッキングの行程

私が実際に2023年にGDMBRを走った行程です。行程表と、表に一覧にしただけではイメージが付きづらいと思いGoogle My Mapsにもプロットしてみました。
区間について詳細を記載しようとしていますがなかなか時間が取れず、完成版ではないですが公開します。

 

GDMBR行程表

日付

日数

走行距離(mile)

From

To

To緯度経度

7/31

-

41.96

AB

Calgary International Airport

Gohst Lake

51.19811, -114.73031

8/1

-

AB

Gohst Lake

Banff

51.17799, -115.57038

8/1

1

68.75

AB

Banff

Spray Lakes West Campground

50.99376, -115.37795

8/2

2

57.34

AB

Spray Lakes West Campground

Weary Creek Recreation Site

50.39156, -114.92181

8/3

3

62.31

BC

Weary Creek Recreation Site

Mountain Shadows Campground

49.72041, -114.8905

8/4

4

72.29

BC

Mountain Shadows Campground

Edwards Lake Recreation Site

49.09873, -115.10346

8/5

5

52.96

MT

Edwards Lake Recreation Site

Tuchuck Campground

48.92281, -114.59995

8/6

6

62.00

MT

Tuchuck Campground

Whitefish Lake State Park

48.42482, -114.37009

8/7

7

51.12

MT

Whitefish Lake State Park

Bigfork Wayfarers State Park

48.05296, -114.08193

8/8

8

72.29

MT

Bigfork Wayfarers State Park

Holland Lake Campground

47.45143, -113.60877

8/9

9

61.59

MT

Holland Lake Campground

Ovando TP-Brand Bar Museum

47.01994, -113.13172

8/10

10

52.85

MT

Ovando TP-Brand Bar Museum

Barbara Nye's Llama Ranch

46.80589, -112.37395

8/11

11

61.00

MT

Barbara Nye's Llama Ranch

Park Lake Campground

46.44312, -112.16833

8/12

12

58.31

MT

Park Lake Campground

Butte KOA

45.99389, -112.53108

8/13

13

38.80

MT

Butte KOA

Beaverdam Campground

45.88411, -112.78194

8/14

14

73.49

MT

Beaverdam Campground

Bannack State Park

45.16461, -113.00439

8/15

15

80.58

MT

Bannack State Park

Lima Mountain View Motel RV Park

44.63327, -112.59229

8/16

16

89.80

ID

Lima Mountain View Motel RV Park

Big Springs Campgroun

44.49747, -111.25522

8/17

17

69.06

WY

Big Springs Campgroun

Grassy Lake Dam

44.12977, -110.82017

8/18

18

76.75

WY

Grassy Lake Dam

Brooks Lake Campground

43.75066, -110.00467

8/19

19

67.35

WY

Brooks Lake Campground

Whiskey Grove Campground

43.25628, -110.02569

8/20

20

34.52

WY

Whiskey Grove Campground

Pinedale

42.86663, -109.86571

8/21

21

88.79

WY

Pinedale

Atlantic City Campground

42.5159, -108.72349

8/22

22

80.25

WY

Atlantic City Campground

WS-A&M Reservoir

42.23536, -107.70427

8/23

23

82.62

CO

WS-A&M Reservoir

Informal Campground

41.46863, -107.19694

8/24

24

60.30

CO

Informal Campground

Brush Mountain Lodge

40.85406, -107.28973

8/25

25

57.91

CO

Brush Mountain Lodge

Steamboat Springs KOA

40.5047, -106.87802

8/26

26

63.36

CO

Steamboat Springs KOA

Radium Campground

39.95113, -106.55598

8/27

27

73.55

CO

Radium Campground

Heaton Bay Campground

39.60355, -106.07706

8/28

28

93.48

CO

Heaton Bay Campground

Uninformed Campground

38.68669, -105.83760

8/29

29

21.87

CO

Uninformed Campground

Hayduke's Hideout

38.52437, -106.04076

8/30

30

84.22

CO

Hayduke's Hideout

Uninformed Campground

38.19753, -106.73361

8/31

31

79.25

CO

Uninformed Campground

Del Norte Town Park

37.68425, -106.35203

9/1

32

66.02

NM

Del Norte Town Park

Conejos Campground

37.17141, -106.44254

9/2

33

61.69

NM

Conejos Campground

Informal Campground19

36.76067, -106.13458

9/3

34

66.27

NM

Informal Campground19

Retreat on the River

36.20648, -106.34176

9/4

35

42.19

NM

Retreat on the River

Uninformed Campground

36.015708, -106.614700

9/5

36

83.27

NM

Uninformed Campground

Uninformed Campground

35.582825, -107.210503

9/6

37

52.62

NM

Uninformed Campground

Informal Campground19

35.285639, -107.618806

9/7

38

19.37

NM

Uninformed Campground

Lava Flow Hoste

35.15483, -107.84231

9/8

39

74.68

NM

Lava Flow Hoste

TLC Ranch

34.48644, -108.01983

9/9

40

82.00

NM

TLC Ranch

Informal Campground4

33.67789, -108.34807

9/10

41

73.36

NM

Informal Campground4

Rocky Canyon Campground

33.10026, -108.01356

9/11

42

51.31

NM

Rocky Canyon Campground

Silver City RV Park and Cabins

32.77872, -108.27226

9/12

43

78.14

NM

Silver City RV Park and Cabins

Hachita Community Center

31.91811, -108.32191

9/13

44

NM

Hachita Community Center

Antelope Wells

31.33521, -108.5311

9/13

-

90.58

NM

Antelope Wells

Hachita Community Center

31.91811, -108.32191

9/14

-

48.66

NM

Hachita Community Center

Lordsburg Station

32.35052, -108.70675

 

【日付】:2023年の月/日を記載しています

【日数】:GDMBRのコースを走行した日数を記載しています

日付・日数の記載で注意して欲しいのは、GDMBR開始日の8月1日の走行のうちGohst LakeからBanffまではGDMBRのルート外なので、別行に分けて記載しています。同様に終了日の9月13日はゴール地点のAntelope Wellsに着いて以降は、GDMBRのルート外として別行に分けています。

 

【走行距離】:その日に走った距離をマイルで記載しています。サイクルコンピューターの値を取ってきている場合もありますし、サイクルコンピューターのログがうまく取れていない時はマップ上の距離をとっている場合もあります。キロに換算する場合はマイルを1.6倍にしてください。(1mi = 1.6km)

 

【州】その日走行場所(正確には宿泊場所)が何州であったか記載しています。

AB:カナダ・アルバータ州
BC:カナダ・ブリティッシュコロンビア州
MT:アメリカ・モンタナ州
ID:アメリカ・アイダホ州
WY:アメリカ・ワイオミング州
CO:アメリカ・コロラド州
NM:アメリカ・ニューメキシコ州

 

【From】:スタート地点

【To】:その日のゴール地点 (BanffとAntelope Wellsを除き宿泊地を記載)

From・Toの名称はAdventure Cycling Associationの地図の名称を可能な限り引っ張ってきていますが異なる場合もあります。地図にない場所でキャンプした場合はUninformed Campgroundと記載しました。

 

【To緯度経度】Toの場所の緯度経度を記載しています

Adventure Cycling Associationの地図や撮影した写真のEXIFから位置情報を取得しています。

 

 


GDMBR行程地図

 

青い線がGDMBRのルートです。

参考元:https:/https://ridewithgps.com/routes/16824051?lang=ja 
(投稿者のコメンとによると2021年のルートをベースにしたトラックのようです。実際のルートとは異なるので、走りたい人はAdventure Cycling Associationの最新データを購入してください)

 

赤い点が私が実際に宿泊した場所です。行程表のToの場所に対応しています。

 

 

参考になれば幸いです。

Happy Trails

【GDMBR】長距離バイクパッキングの準備

入国関連

GDMBRはカナダ・アメリカにまたがるサイクリングルートのため入国関連の書類の準備が必要です。

一般的な旅行と同じなので簡単に記載します。

  • パスポート


必要な有効期限が残ったパスポートをご準備ください。

カナダは6ヶ月以内の観光等の滞在にはビザが免除されていますが、カナダに空路で入国する場合に必要な書類です。そのためカナダからGDMBRをスタートする人の多くはeTAの申請が必要になります。

アメリカも90日以内の旅行等の滞在にはビザが免除されていますが、入国にはESTAの取得が義務付けられています。のんびり走ったり色々観光したいのであれば観光ビザを取得しても良いかと思いますが、観光ビザの取得は非常に面倒なのでESTAで楽をしましょう。
私はPCTを歩いた際に取得した観光ビザの有効期限が残っていたのでESTAを申請していません。観光ビザが貼り付けられているパスポートの有効期限が切れていたので、新しいパスポートを取得して、新しいパスポートとビザ付きの旧パスポートの2冊を持参しました。

  • カナダからアメリカへの陸路入国

基本的に空路入国と同じで、指紋の登録・写真の撮影・簡単な質問等が行われます。
違いはその場で6USDの手数料を支払う必要があるくらいです(クレジットカード可)。
GDMBRライダーがよく通るためスタッフも慣れており、根掘り葉掘り細かい質問はしてこないので空路での入国よりもストレス少なく入国できました。

ルートの把握

  • 公式ガイドブック「CYCLING THE GREAT DIVIDE」

GDMBRの概要や全行程を70日で走った細かいレポートをしてくれている公式ガイドブック。

このガイドブックと同じペースだとすごくゆっくりに感じると思いますが、時差等も含めた環境に不慣れで脚もできていない初めの1週間はこのガイドブックのペースに合わせるのがいいです。

私はあまり事前に詳細を調べない派なのでKindleで買って、走りながらキャンプ場の情報を確認するために読むくらいでしたが、重要な内容がいくつも書いてありましたので事前に読んでおくことをお勧めします。英語ですがKindleだったらわからない単語はすぐに翻訳しながら読めます。
<Adventure Cycling Association>
Cycling the Great Divide - Adventure Cycling Association

<Amazon>
https://www.amazon.co.jp/Cycling-Great-Divide-2nd-Long-Distance-ebook/dp/B00FN65UII/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=

amazon.com(米国版)の方がだいぶ安いですが、amazon.co.jp(日本版)とアカウントの互換性がないのでamazon.co.jpのリンクです

  • 公式マップ(紙)

カナダを1セクションとアメリカを6セクションに分けた計7部の紙の公式マップ。
公式ガイドブックもこのマップ通りにセクション分けされており、多くのライダーが参考にしている。いまどき紙?と思う人もいるかもしれないが、デジタルよりも紙の地図で計画を立てた方が何故かワクワクするし周辺の地域名や山名もすっと頭に入ってきます。特にルート周辺への寄り道も考えている人は是非とも買って欲しいです。自分は買いませんでしたが、買ったほうが良かったと思っています。
セクションごとに1部ずつでも購入ができ、全セクションのセットもあります。
※セットにはカナダが含まれていないバージョンもあるので注意が必要です(アメリカ人っぽいなー)
<Adventure Cycling Association>
Great Divide + Canada Map Set - Adventure Cycling Association

 

  • 公式マップ(アプリ版)

紙の公式マップには計画を任せるが、重いのでわざわざ持って行く必要はない。
アプリ内でGDMBRの地図を購入すると、キャンプ場やバイクショップ・宿(家に泊めてくれるサポーターの電話番号も)などをスマホで確認でき、現在地からの目的地や任意の2拠点の距離や獲得標高も計算して示してくれる。
便利なので、この地図をナビゲーションとして使っているライダーも多くいました。
※セクションごとに地図が分かれているためセクションをまたぐ計算はできない

このアプリの存在を他のライダーに教えてもらい(こんなことも知らずに走り始めていた)、アメリカセクション3からこのアプリを入れてみましたが、非常に便利で初めから入れておけばと後悔しました。
ガイドブックも紙のマップもサイクルコンピューターもお金がかかるので、最低限で済ませたい人はこのマップを利用してください。
<Adventure Cycling Association>
Bicycle Route Navigator App - Adventure Cycling Association


<APP Store>
https://apps.apple.com/us/app/bicycle-route-navigator/id1320473922?ls=1

<Google Play>
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.adventurecycling.maps

  • GPXデータ

サイクルコンピュータにルートを読ませるためにはGPXデータが必要で、Adventure Cycling Associationのサイトから購入すると、前述のマップと同じルートを走れます。
ほぼ同じルートを走るレースTour Divide用のGPXデータはBIKEPACKING.comで無料公開されていますが、"Note that the route and GPX featured here are the Tour Divide route and not the full GDMBR." とある通り、完全なGDMBRのルートとは少し違うようですので買いました。

<Adventure Cycling Association>

Great Divide + Canada Map Set GPX Data - Adventure Cycling Association

<BIKEPACKIING.com>

https://bikepacking.com/routes/great-divide-mountain-bike-route-gdmbr/

  • その他参考になるサイト

<BIKEPACKIING.com>
GDMBR、Tour Divideに限らず世界中のルートの情報や機材の情報を発信しているサイト。
https://bikepacking.com

<Adventure Cycling Association>
アメリカのサイクリング情報の発信・管理を行っているサイト。
Discover What Awaits | Adventure Cycling Association

<Hiker’s Depot>

ULハイキングで有名なハイカーズデポの二宮さんによるGDMBRについての記事。詳細ではなく概要なので、私の中では公式ガイドブックを読む前に全体像をなんとなく把握するために読む記事という位置付け。
バイクパッキング | Hiker's Depot|ハイカーズデポ


<ONE OF SEVEN PROJECT>
Tour Divide SOBO Data Sheet Example bikepacking guides planning aids
Tour Divideの計画を立てるため街や補給の情報などをまとめたエクセルシートを購入できます。

https://oneofsevenproject.com/tour-divide-planning-guide/

 

<MAPS TO GPX>

Googlemapsで作成したルートをGPXデータとしてダウンロードできるサイト。サイコン公式のアプリでルート作成するといまいち使いにくいこともあったので寄り道する際はたまに利用していた。
https://mapstogpx.com


<Sheldon Brown's>
ルートとは関係ないが、サイト紹介の流れで記載します。
日本語だと自転車探検!のようなサイト。GDMBRを走る上では一番軽いギアのギア比が重要ですが、手入力で任意のギア比を計算できます。
https://www.sheldonbrown.com/gear-calc.html

参考に、私の装備の場合はタイヤ(Mezcal)は27.5x2.6だったので一番近い27.5x2.5を選択(ETRTO基準だと同じ65-584)を選択、クランク長は170mm、チェーンリングは34T、カセットは10-52Tだが選択肢になかったので一番軽い52Tだけ手入力した結果、ギア比は1.4 でした。他のGDMBRライダーも同じ1.4で走っていましたし、実際に走ってみてもこれくらい軽いギアが欲しいと思いました。よほど脚力に自信がある人を除き軽いギア比は1.4以下となるように調整するのが良さそうです。

 

スタート地点への移動

私が辿った南下ルートにおける移動方法を記載しています。

飛行機に乗るのは普通の旅行と同じですが、自転車という大きな荷物を運ばないといけないです。LCCを乗り継いでカルガリーに行く方が安く見えることもありますが、LCCは一般航空会社より大型の荷物に対する追加料金が高い傾向にあるので料金はよく調べて比較ください。
また、自転車は通常のチェックインカウンターで預けられず、受け取りの際も別の窓口で受け取ることが多いので乗り換えも少し面倒なので得策ではないです。
執筆時点では成田国際空港からカルガリー国際空港への直行便がJALから出ているので、大人しくそれに乗るのがいいかと思います。

私の行程は、ワシントン州の親戚の家を経由したのであまり参考にならないですが下記の通りです。
関西国際空港ホノルル国際空港シアトル・タコマ国際空港(ハワイアン航空)
②親戚の家で購入していた自転車を受取・整備・テストライド
シアトル・タコマ国際空港カルガリー国際空港(ウエストジェット航空)

 

<自走>
私はカルガリー国際空港で自転車を組み立て、1泊2日の行程でバンフへ向かいました。
1日目はハイウェイを通らないルートで移動しましたが、調べてみると一部通行不可区間を除きカナダではハイウェイを自転車で走行できるようなので2日目はハイウェイに乗ってバンフに向かいました。
空港付近のハイウェイは交通量が多いように見えたので、空港から少し離れてからハイウェイに合流するのが安全かと思います。

<シャトルバスに乗る>
カルガリーからバンフへのシャトルバスに乗る方法があります。
空港で出会ったGDMBRライダーは皆この方法で移動しているようでした。自転車は梱包したまま載せられるか、梱包を外して載せらるかなど事前にご確認してください。

 

ゴール地点からの移動

  • GDMBRゴール地点Antelope Wellsから日本へ

<鉄道(Amtrak)に乗る>

ゴール地点のAntelope WellsからAmtrakの最寄駅はDeming駅かLordsburg駅ですがどちらも無人駅です。無人駅から自転車を列車に積むことはできないので、有人駅であるTucson駅・El Paso駅、Albaquerque駅あたりに行く必要がありますので注意してください。どの駅も結構な距離がありますが、この時点のあなたはGDMBRライダーです。自走でも余裕です。

私は知らずにLordsburg駅からのチケットを買ったので、怒られながら何とか乗せてくれました。対応した人が違えば載せてくれなかったでしょう。同じ轍を踏まないようにしてください。
また、乗車時には荷物を全て取り外す必要があります。乗るまでに一苦労ありましたが、Amtrakの車窓からの景色は素晴らしいのでぜひ乗ってみてください。


<バスに乗る>
有人駅などの縛りがないので鉄道よりも利用しやすいのがバスです。多くのバスに自転車が載せられますが、カバーが必要など各バス会社のポリシーを確認してください。
私はロサンゼルスでAmtrakのバスに自転車を載せました。車内の荷物スペースの空きがあったためバス後部に取り付けたラックではなく車内に積んでくれたので荷物の落下の心配がなく良かったです。乗車までの時間に念のためにビニールテープで荷物がガチガチに止めていましたが杞憂に終わりました。
蛇足ですが、PCTをハイキングした際に格安バスのGreyhoundに乗りましたが、格安なだけあって奇声を発する薬中を横に長時間の移動を強いられたので今回は避けました。Greyhoundアレルギーです。

<飛行機に乗る>

Phoenix、El Paso、Albaquerqueなどの大きな町に国際空港があり、そこに自走で向かうライダーも数名いました。

<その他>

Antelope WellsからEl Pasoまでのシャトルを個人で運行している人もいますし、GDMBRを走っているとHP等はないが臨時で最寄りの大きな街へのシャトルを運行している電話番号が出回ったりしますのでそれを頼るのもいいでしょう。

 

帰りも私の行程はワシントン州の親戚の家を経由したのであまり参考にならないですが下記の通りです。
①Lordsburg駅→Los Angeles駅(Amtrak鉄道)
②Los Angelesで1泊
③Los Angeles駅→King Street駅(Amtrakバスと鉄道を乗り継ぎ)

Amtrakに乗って欲しいですが、ロサンゼルスはかなり治安が悪くなっています。知り合いがいないのであればEl Pasoから飛行機に乗るのが安全かと思っています。

Safe Travel.