私がPCTを歩くために購入した初のUL系バックパックが、
HYPERLITE MOUNTAIN GEARの2400 WINDRIDERです。
4,250km/131日使った結果、めちゃめちゃ気に入っています。
背中を任せられる相棒はこいつだけです。
HYPERLITE MOUNTAIN GEARについて
2010年に湿潤な気候のアメリカ東海岸で生まれた、ULギアを製造するブランドです。
ULギアについて調べるまでハイパーライト・マウンテン・ギアなんてブランドは聞いた事もありませんでした。
最近まで名前も知らないようなブランドでしたが、PCTハイカーの間ではオスプレーに次いで2番目に使われていて、かなりポピュラーです。(自分調べ)
購入検討したバックパック
2400 WINDRIDERを買うまでに比較したバックパックが3種類。
結果的には相棒を選んでよかったんですが、それぞれ光るものがありました。
・山と道 THREE
見た目番長。
兎にも角にも見た目が好き。細部までしっかり作り込まれている。そして軽い。
ショップ店員やユーザーによるとかなり軽い分、耐久性には少し不安があるようです。
重量:594g / フレームレス
・ULA EQUIPMENT CDT
背負い心地番長。
フレームレスなのが信じられないくらいバランスがよかった。背負い心地のブラインドテストをしたら絶対にこれを選んでいる。
メッシュポケットも深くて使いやすそう。
重量:680g / フレームレス
・GOSSAMER GEAR MARIPOSA 60 BACKPACK
容量番長。
メッシュポケットは深くて伸縮性もあり、左側のサイドポケットは深いポケットが付いていて、右側は2段になっている。スナック類やDEET(虫除け)、衣類や濡れたテントなど、本体の外側に入れて持ちたい物は多いので、これほど便利なバックパックはない。
重量 : 865g / フレーム付き
なぜ2400 WINDRIDERなのか
魅力的な競合を抑えて2400 WINDRIDERを選んだ理由は、
頑丈でシンプルだから。
耐久性と防水性を高めるために使われた厚い生地。
メインポケットとサイドポケットが1枚の分厚いメッシュでできていて、部品点数が少ない = 縫製箇所も少ない。
シンプルな構造は壊れない。そして美しい。
重量 : 799g / フレーム付き
2400 WINDRIDERの細部
全く飾らない見た目は土囊袋にしか見えない。購入して家で改めて手に取ってみるとこの土囊袋に4万円も使ったのかと少し後悔した。
メインポケット(幅:22cm 深さ:27cm)は容量増と装備の落下防止のために、あと5cmくらい深さが欲しかった。
サイドポケットはペットボトルがちょうど取りやすいサイズになっている。暑い砂漠地帯もハイドレーションシステム無しで快適に過ごせた。
目が大きいメッシュなので地面に置いたペットボトルや脱ぎたてのマイクロスパイクをそのままメッシュポケットに入れても、内に砂が貯まらないのは嬉しい。
ホイッスル付きでオレンジ色のチェストベルトの留め具とヒップベルトポケットのジッパーのタグが唯一のオシャレポイント。UL的にはタグは外すべきだった。
ショルダーベルトについているメーカーロゴは購入時から取れかけている。
サイドにあるハイドレーション用の穴はマジックテープで開閉できるようになっていて、テントポールを刺すのにちょうどいい。毎日開閉していたら、すぐにマジックテープを固定する糸が取れてしまい開閉しづらくなってしまった。
本体の開閉はマジックテープ式。
中にはフレームを入れるスリーブが2つとハイドレーションシステム用のメッシュが1つ取り付けられているだけで、パッキングの自由度は高い。
フレームとフレームの間隔が9cmでちょうどバスポートが綺麗に収まるけど、許可証を印刷したA4の四つ折り(A6)は綺麗に収まらんな...などと考えていたけど、最終的にはメッシュ内にジップロックに入れたパスポート・お金・許可証類を適当に放り込んでいるだけだった。
本体上部はY字のストラップが付いていてスリーピングパッドの固定に便利。
シエラネバダ山脈の一部の区間では、熊が人間の食料を食べないようにするBear Canister(ベアキャニスター)の携帯が義務付けられている。これを取り付けるためのY字ストラップだろうと思っていたけど、どう取り付けてもすっぽ抜ける。
滑り止めのテーピングを巻いてみたり、スリーピングパッドを敷いたり巻いたり、パッキングをやり替えて座りをよくしてみたり...全部だめ。
川の渡渉中や崖ですっぽ抜けて食料が無くなれば死亡が確定してしまうので、結局ベアキャニスターを中に入れて、防水スタッフサックに入れた衣類をスリーピングパッドで巻いてY字ストラップに取り付ける方法に収束した。
まとめ
”シンプルな構造で頑丈な素材を使っていること以外は特筆すべき点がない” というのが特質すべき点で、自分にとって長く使っていける相棒、信頼できる相棒ってのはこういう道具です。